「先々の安定を望むならば先ずリスクを取り自分自身を不安定化させる事で周囲に関心を持つ心を身に付ける事」
安定思考の強い日本国内だが、これまでの振り幅の狭い国内で通用した安定時代の乗り切り方、セオリーでは通用しない時代に入りつつ有る。口にする食べ物でも冷静に考えれば外国からの輸入品に頼っている以上避けては通れないのだ。
以前は人間は精神的経済的安定した状態で余暇時間が出来れば思考する時間が増え思慮深い人間が増えると思っていたが現実その状態になると何も考え無くなると思う様になった。不安定化させた時の方が思考するのだ。
不安定化させると安定させ様と人間アタマと身体を必死に使う。その中で得たモノが自分の血肉となって蓄積されていくのだ。日常生活の中で見込みが有ると思う若い世代の方に「若い間は大変だと思う道を敢えて選択する方が先々の安定に繋がるよ…」と言うのはその為だ。
人生日々凪の穏やかな状態が続く訳では無く、世の中が安定した凪の状態の時に敢えてリスクを取り不安定させ思考行動を深めて嵐に備えておけば良い事なのだ。思考を深める為には常に周囲に関心を持たねば深まる事は無い。
若いうちに意識して常にリスクを取り不安定な状態に身を置き鍛えておけば40歳以降はバランス感覚抜群で世の中が不安定化しようと、事前に手を打つ事も出来、自分の周囲を安定させる事は楽勝となる。
現代社会で最初から子供の将来が安定する事のみ教えようとする親を観るが、先の第二次世界大戦以降続いた日本国内の安定した時代なんぞ奇跡みたいな状態でこれから先はあり得ないと書いておく。
そろそろ不安定化、混迷の時代に突入し、否応無しに人間力が試され事になるだろう。世の中が偉いと信じている方々の舵取りを観せて頂けると思うと前評判の良いドラマを観るより現実世界の方が期待と不安で一杯となる。