「全て「調和」「バランス」で成り立っている。愚者はその事が解らないから瓦解させる」
「和をもって尊っとしとなす…」という自分が子供の頃最高額面の1万円札に刷られていた聖徳太子が言われたと伝わる言葉だ。
別名、和の国に住まいながら先人たちが遺された言葉の意味を取れなくなってきた感が否めない。
別に自分は右左の偏った思想は無い。右には右の、左には左の良き部分は有る。世界を眺めても何か一つに偏る一神教はあっちこっちで軋轢を興している姿を観る度、和を尊ぶ文化は日本で培われてきた素晴らしい感覚だと思っている。
お互いに他を認め合い、他に対し迷惑をかけない事でお互いの絶妙な心の距離感を保ちながらも親しみを持つ心…自分だけが出過ぎる訳でも無く、引き過ぎる訳でもない状態なのだ。
難しく考え過ぎる必要も無く、健康な状態の心を含めた自分自身の人体で全てが説かれているのだが、あまりに身近すぎ、当たり前過ぎるので気づく事が出来ない。
愚者はそんな微妙な調和、バランスで全てが成り立っている事に気づけないので調和を崩す。自身で崩しながら他に崩れた責任を押し付ける。
他人との対立…自身が抱える病気…全て微妙な調和、バランスを取る良い塩梅を会得さえすれば何事も無く日々安穏な状態となる。