「素直さを失わなければ全てのモノゴトが最終的に上手くいく」
素直で正直に生きる事自体が本来人間として大切な事で、半世紀現世を生かされてみると時間はかかるが必ず人生で報われるものだと実感する。
少々ズルをしても結果が伴えば良い…そんな世の中が長く続いてきた。よく「人の世は正直者は馬鹿をみる…」などと言われるが、素直で正直に生きている者に対して馬鹿をみせる方が人間として間違えているだけの話なのだ。
最近、友人の息子S君と15年くらいの時を経て、S君は「初めまして…」みたいな状態で久しぶりに会う機会が有り、ここのところ会う回数が増えた。以前会った幼子が素直の塊という言葉がぴったり当てはまるくらいの好青年になっている。
誤解されるくらい裏表の無い素直な友人やその友人が選んだ奥さんが創られた家庭で育てられたS君と話しながら、以前はその友人に対して「もう少し上手に立ち回れば良いのに…」そんな感覚が有った。(その頃自分は、「人生は少々ズルしても、とにかく早くモノゴトを達成した者の勝ち」という価値観が有ったのは否めない。)
現在、その友人が創り上げた家族を観せて頂きながら、人生は短期では無く、持久走の如く日々素直な気持ちで小さな事を積み上げる事の大切さや、自分が考えていた小さな価値観の勝ち負けなんぞは実は大した事では無いとS君と話す中で教えられた。
自分が信じていた小手先レベルの上手く生きる為の術、価値観より、友人が息子のS君に伝えている、冬の時期だと、「日なたで感じる暖かさを暖いと素直に感謝しながら感じる事」が如何に大切な事だとつくづく思う。
日々、自分に足りないモノを教えに来て下さる方々がみえてくれる。現在の環境に感謝しか無い。