宗教法人

来慶山忠暘院

寺のポットの線を24時間抜かない訳…

寺のポットの線を24時間抜かない訳…

関東地方も数年に一度の大雪で雪国の如くなっている。

 

 
常に諸々事態を想定しているので冬タイヤ等準備は万端、別に困る事も無い。

 

 
さして困る事が少ないのは、高僧の側付きをした若い頃に、側で直接訊いた話が役に立っていると、今は鬼籍に入った高僧方に感謝するしか無い…

 

 
側付きをしていた頃、

 

 

火鉢に常に温かいお湯を用意しておく事…

 

 
1食分は必ず別に残しておく事…

 

 
自然と向き合い常に備えておく事…

 

 

なんてよく話をして下さった。

 

 
その頃は正直イマイチ解らなかったが…

 
最初の2つは、

 
寺という場所には、昼夜を問わず24時間、誰かが救いを求めて駆け込んで来る事が有るから常に備えておく様にという事なのだ。

 

 
切羽詰まった状態で家を飛び出し駆け込んだ場所で…

 

 
温かいお茶が出てきたら…(だからポットの線は抜かない事にしている。)

 

 

食事が出てきたら…(一応、インスタント食品は用意している。)

 

 
どれだけ救われた気持ちになるだろう…

 

 
本来の寺とはそういう場所なのだ。

 

 
来るか…来ないか…それさえも分からない相手を常に気遣い…想い…備えておくくらいの気構えが肝要という事を教えて頂いた。

 

 
自然に対しても、降るか降らないか分からない雪に備えておく…

 

 
想定外…

 

 
なんて言葉は坊主…特に住職という寺の主(あるじ)として寺を預かる立場に限れば使う事は許されないハズなのだ。

 

 
常に「想定内」に留めるくらいの気構えを持って思慮し続ける事が住職を名乗る人間の責務と思っている。

 

 

 

付け加えるならば…

 

 

家庭で在っても家長を名乗る主人が常に「想定内」に留めるくらいの気構えを持つ事をお勧めする。

忠暘院

横浜市緑区のお寺です。
よろしくお願い致します。