宗教法人

来慶山忠暘院

文明と文化を同じ土俵に上げている角界

文明と文化を同じ土俵に上げている角界

日馬富士の一件で相撲界だけで無く、仕事の飯のタネとすべくマスコミ…それを眺める一般人を巻き込み話題の世の中で有る。

 

 
何の事でも無く「文明」と「文化」をごちゃ混ぜにするから、こじれているだけの事なのだ。

 

 

文明とは、

 

 

「誰でも参加出来る現在ならばアメリカが推し進めているグローバルスタンダード」

 

 

文化とは、

 

 

 

「地域場所に根付いた方のみ共有するスタンダード」

 

 
モンゴルの方々はアメリカが広めた「勝つ事が正義」の文明のグローバルスタンダード的な考え方を角界に当てはめているだけの事だし、花田氏は角界文化を当てはめているだけの事なのだ。

 

 

 
本来、入門と同時にその地域場所でしか通用しない角界文化を外人力士に理解させる事を怠った協会のツケなのだ。

 

 
文明と文化の違いを協会トップの方々が理解すれば良い事なのだが…

 

 

 

どこの業界や会社組織も同じだが、流れてきた歴史…共有する空気が有る。社風なんてモノはそこでしか通用しない文化なのだが、入社したなば理解しなければ潰される。

 

 

簡単に説明するならば…

 

 
ふすまを開ける時、両手に荷物を持っていたならば

 

 

合理的に足で開け部屋に荷物を運び込み、後で閉めに戻るのが現代を闊歩するアメリカ文明的スタンダード…

 

 

 

一度座って、荷物を置き、両手で開け荷物を先に入れて自分も入り、正座のままふすまを閉め、立ち上がってから荷物を所定の場所に置くのが一見ムダにも思える日本人的美が漂う文化的スタンダード…

 

 

そんな違いなのだ。

 

 
根本から違うモノを今回は角界の話だけに、本当に同じ土俵に上げて侃侃諤諤議論している姿が滑稽なのだ。

 

 
知識人と呼ばれる方々の中でも相撲好きを語る方が世の中沢山いるのだから、それくらいの事をきちんと説明するべきなのだ。

 

 

相撲(角)道の本来の「道」に早く戻る事を切に願う。

 

 

忠暘院

横浜市緑区のお寺です。
よろしくお願い致します。