住職のブログ

特別に教えてしまおう…2

先日うちでの歓迎親睦会をしたが途中参加のとある大会社の部長職に就いておられる方に、

 

 

「帰り遅くなって明日平日だけど朝大丈夫?」

 

 

なんて尋ねたら、

 

 

「普段通り朝は8時出社しますよ❗️ずっと始業の1時間前には出社しているんですよ。」

 

 

なんて当たり前の様に仰っておられた。考えてみたらずっと毎日1時間という時間の貸しを会社に作ってきたのだ。平凡な事をずっと続けていく事が出来る人間は少ない…平凡の非凡で在る。

 

 

本人は当たり前の事と謙遜するが、誰がみても仕事は出来るし人柄はすこぶる温厚で誠実な方だ。定年で退職する気の様子だが絶大な時間という無償の貸し(徳)を積まれてしまった借りが有る現在の勤め先の会社は手放さないと自分は眺めている。例え本人の希望通り退職しても次の引き受け手は数多の如く存在する事になるのは明白なのだ。いろいろな方々とお付き合いが有るが、平凡な非凡が当たり前に身についている徳分を積んで来た人間は生きていく上で困る事を見た事は無い。

 

 

殆どの人間は時間ギリギリに出社し、出来れば定時で退社…仕事はしたくないが、出来れば給与は人より多くもらいたい…そんな世の中だが、そんな人間は会社に借りこそ有れ、徳分の貸しは存在しない…そんな借りだらけの人間は数多いるので、どうでも誰でも良い存在なのだ。この手のタイプは自意識が高いので少しでも条件が良い話がきたら後先考えず飛びついて最終的に日々の生活にも困窮するか、会社に残っても不景気になれば確実にリストラ要員必至な存在だ。

 

 

これだけを読んで考えの浅い人間は「サービス残業しろって事か?」なんて思うだろうが、別にサービス残業を勧めている訳では無く、単純な話、時間という金にはならない無償での貸し(徳)を積み上げていくだけでその場所で必要不可欠な存在になっていく話を説いているだけだ。その場所でのかけがえのない人という名の財産つまりは「人財」となるのだ。財産は周囲から大切にされる。

 

 

たかが1時間早く出社するくらいで何も変わらないと思うかもしれないが、朝の1時間は午後の数時間の価値が有る。よほどモノゴトを考えられない人間はスマホゲームで時間を潰すだろうが、マトモな人間はその時間を有効に使うから、一年後には周囲と比べ数百時間の差が拡く事になる。(空いた時間をスマホゲームに使う人間が1時間前出社なんてする訳も無いが…)

 

 

貸しを作りながら自分自身も成長してしまうのだから一石二鳥どころか、同じ考えを持つ人財達との交流が自然と出来、人的なネットワークが構築される。人的ネットワークは解決力の基本なのだ。ますます周囲の困り事を解決する事で徳分(貸し)を作る。

 

 

ウソと思うならばやってみたら良い。数日くらいは出来ても99%の人間は頓挫する。人財と成り得る人間は1%くらいなのだ。「人は居るが人材はいない…」仲良く付き合っている友人経営者の一致した意見で有る。まして「人財」となり得る人間は皆無状態なのだ。

 

 

自分を何処に置いてもその場所での本当の人的な財産となるくらい貸し(徳分)を積み上げる事…

 

 

それが出来た人間のみがこの娑婆世界の大海を悠々と渡る事が出来るのだ。

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