宗教法人

来慶山忠暘院

生き物の「心」の不思議さ…

生き物の「心」の不思議さ…

うちの実家では2頭の犬を飼っている。

姉妹犬で「くろ」「しろ」なんて安易な名前を親父につけられ広大な敷地に自由に放し飼いして有る。

 

姉の「くろ」は常に妹の「しろ」より威張っていて「しろ」に先にエサをやろうモノならば「しろ」に噛み付く状態なのだ。
先日、実家に帰った時、三男が放し飼いにしてある「しろ」を捕まえてきてヒモで繋いだ。

途端…何処からともなく姉の「くろ」が走ってきて「しろ」に吠えながら噛み付いたのだ。

 

 

自分より立場が上と認識している人間に自分より先にヒモで繋がれた妹を許せなかったみたいだが…

 
何に縛られることなく生きている独身の人間が友人、知人の結婚式に出席して羨ましく思う感覚…人間の結婚と同じ…

 

なんて思ってしまったのだ。

 
放たれ自由奔放な存在が…

 

束縛された状態に置かれた相手を羨ましく思う心…

 

 

生き物の「心」に根ざす不思議な感覚の面白さ…

 

自分以外の存在は常に自分にモノを考える課題を与えてくれるモノだと思った。

忠暘院

横浜市緑区のお寺です。
よろしくお願い致します。