若い頃、何人かの世間では高僧と呼ばれる老師の付き人をした事が有る。
身の回りのお世話をさせて頂く立場で有った自分は、役得宜しく、お茶を出したりしながら隣りの部屋で老師とみえている方との会話を訊かせて頂きながら諸々学ばせて頂いていた。
高僧だけに見える方々も世間で一流と呼ばれる方々が多かった。
会話の中身はイマイチ覚えていないが、
「会話の間の取り方…」
「相手に対する気遣い…」
等々…
そんな事をお茶を出すタイミングの対応が悪いと客が帰った後にこっ酷く叱られながらも学ばせて頂いた事は現在(いま)でも身体に染み付いている。
同じ「空間」「時間」に居て、何を学び取るかなんて事は本人が決めることで有る。
人それぞれ…
貪欲に何かを学ひ取ろうとする人間に対して自分もそうして頂いた様に惜しみなく力を貸すし、そうしている。
自分がやっているのはそれだけの事なのだ。
横浜市緑区のお寺です。
よろしくお願い致します。