宗教法人

来慶山忠暘院

自ずと…然りと…

自ずと…然りと…

「卵は内側から破って出れば生命となるが、外から破られれば他者に食べられる…」

 

 
昨年目にした語句だが、妙に的を射ていると感心した。

 

 
啐啄なる言葉が有るが、卵を抱く親鳥が見えない中を観察しながら、そろそろという時期に外側から突き、外へ出てくる様に新しい生命に気づきを与える…

 
決して外から殻を破る事はしないのだ…

 

 
多分、以前ならば家で飼う鶏を眺める中で…日常生活でさり気なく眼にする光景だったと思ったりする。

 

 
自然は「自ず」と「然り」と思うモノゴトの道理を説き続いている…

 

 

自然から遠く離れた生活を営む現代人はモノゴトの道理を眼にする機会が減ったのだ。

 

 
人工的に創られた情報と呼ばれる不自然な洪水の中で、本当のモノゴトの本当の道理に気づく事は難しいが…

 

 

意識して自然の中に自分自身を放り込み…

 

 
モノゴトの道理を理解する事…

 

 
難しくしているのは…

 

 

自分自身の眼(まなこ)に写る意味を読み解く力の無きがゆえ…

 

 
森羅万象…

 

 

自然が教えて下さっている全ての道理を2つの眼に入れ…

 

 

そしてシンプルに読み解けば…

 
人生なんてモノは大して難しく無いモノなのだ。

忠暘院

横浜市緑区のお寺です。
よろしくお願い致します。