宗教法人

来慶山忠暘院

自分が何故やっているか…

自分が何故やっているか…

時々、忙しくしている自分に対して、

「何でそこまでやるの?」

 

なんて質問される事が有るので理由を書いてしまえば…

 

 

 

自分事では有るが、実父は幼少の頃癌で他界した。

 
破茶滅茶だった若い頃、

 

 

「親父が生きていたら自分の人生はもっと良かった…」

 

 

なんて正直思っていたのだ。
ある時、

 

 

 

「生き続けていてくれた実父は…◯」

 

 

「死んだ実父は…✖️」

 

 

 

なんて思っている自分に気がついた。

 
実父は20代後半事業を興し、30代前半で拡大始めた時に、癌が見つかり半年ほど闘病し34歳で他界した。

 
拙い記憶では有るが、闘病中の実父の体調が良い時、寺社仏閣に加持祈祷に行ったり…母親と東京まで飛行機を乗り継ぎ日帰りでその頃入手困難と言われた丸山ワクチンを取りに行った記憶が有る。

 

 

とにかく本人は必死で生きようとしていた。

 

決して死にたくて死んだ訳では無いのだ。

 

 

自分が実父が死んだ事を口実に破茶滅茶な生き方をしたならば…将来、自分にお迎えが来た時、実父があの世で、

 

 

「俺が若くして死んだせいでお前に何も教えてやる事が出来ず申し訳無かった…」

 

 

なんて詫びる事になりかねないなんて思ったのだ。

 
同時に、自分の人格を形成する上で沢山の方々のお世話になって今の自分が存在する事にも気がついた。

 

 

その中にはもう鬼籍に入られた方々もおられた。

 

 

その方々に対しても実父と同じく、

 

 

「生前出会っておきながら、きちんと人間としての道理を導くことが出来ず申し訳ない…」

 

 

なんてあの世で詫びさせる訳にはいかないと強く思った。
誰しも自分を大切に愛おしんで下さった方がおられると思う。

 

 

世の中の方々は自分を愛おしく大切にしてくれた方に対して、生前もそうだが、亡くなりあの世に行かれた方に詫びさせる生き方なんぞされておられないから良いが自分はまだまだダメなのだ。

 

 

今、自分が自分なりにだがモノゴトを考えやっているのは…

 

 

自分にいつかお迎えが来た時、先に鬼籍に入った自分を愛おしく大切にしてくれた方々に絶対詫びさせない為…

 

 

貴方達と出会えたおかげで人生を尊く生き抜けました❗️

 

 

とお礼を言う為くらいの事なのだ。

 

 

たったそれくらいの事が、現在(いま)の自分を動かす原動力となっている。

忠暘院

横浜市緑区のお寺です。
よろしくお願い致します。