職場での悩み事の殆どは、人間関係とやらが多いが、眺めると、
「自分の思う様に他人の心を変えようとする事」
に起因している。
自分自身の心を律する事すら出来ないのが人間という生き物なのだ。
他人の心を自分の思う理想に律する事なんぞは、釈迦で有っても時間をかけないと無理で有る。
釈迦の生き方を伝え訊くに、
「ひたすら弟子たちの前で実践し続ける」
「その意味の本意を弟子たちに問い続ける」
そんな姿が垣間見ることが出来る。
それも何十年も弟子たちを側に置き、やり続け、やっと釈迦の意を組むそこそこ弟子が出来たくらいなのだ。
凡夫で有るフツーの人間が、生まれも育ちも違い、昨日今日会った相手にどんなに正論を説こうとも相手を瞬時に変える事が出来る訳無い事なのだ。
自分の正論を相手に落とし込むには、
「相手との信頼関係をきちんと築き上げる事」
「相手との格の違いを、相手が心の底から認めるまで自分自身がやり続ける事」
以外に無いモノなのだ。
それは本当に時間と労力が必要な事なのだが、短期で正論を相手に落とし込もうとする人間が多すぎる。
「親の言う事を子供が聞かない…」
なんて事も同じ様なモノで、本当の信頼関係も構築せず、自分の意のままに子供を動かそうと思っていないか?
「親をやっているつもり」で親をやっていないか?
自問自答すべきなのだ。
やっているつもりくらいで親をやったところで、子供も自分とは別の人格で有る。
「子供が認めざる得ないほど本気で親をやっているか?」
が肝要なのだ。
職場も同じ事、
「部下が言う事を聞かない…」
なんて嘆く前に、肩書きで他人の心を掌握出来ると思い込んでいる自分自身に気がつくべきなのだ。
最近、ちょっと娑婆世界と接点を持った事で感じた事を記してみた。
やっぱり当面は「積極的引きこもり」続けようと思っている。
但し、相談が有るならば直接いらして下さい。きちんと対応致します。
も付け加えておく…
横浜市緑区のお寺です。
よろしくお願い致します。